自分の定規を持つ

Photo by Liane Metzler

認定ロルファー™の利香です。

親子関係は最初の人間関係で最も根源的なものである。
だから親との関係が円滑でない人は人として未熟だ、と大学生の時に、年上の友人から言われて衝撃を受けました。

私が育った家庭は専制君主制度でした。
「はい」以外は返事じゃない!とよく叱られました。
気分次第で主張を変える父親は、子どもの目からみたら恐ろしい暴君で不条理の塊そのもの。虫の居所が悪ければ子どもを殴ったり怒鳴ったりする人でした。

理屈も気持ちも通じない、荒れ狂う牛のような人が家庭内にいる。そんな子ども時代を経て大学に入り、ようやく「自分を守るためなら逃げてもいい」と自分に許してホッとしていたところに「親との関係さえちゃんと構築できない奴は未熟」と言われたので、愕然となったことを、心の痛みとともに今でも鮮明に思い出します。

私にそれを言った人は自分の経験から得た実感、つまり彼にとっての「真実」を述べただけだったのでしょう。
今ならこう考えられますが、当時は余裕がなかったので、未熟な自分を責めるモードに私は突入してしまいました。

しなくてもいい苦労をしたな、と思います。

若い頃は、友達からの影響をたくさん受けます。自分にとって重要な存在であればあるほど、影響力は大きくなりますよね。
で、若いもんだから自分と他人の境界があいまいです。「それはあなたの実感にすぎない。私の現実は違う」という線引きがくっきりできない。他人の定規を自分の定規としてコピーしちゃう。
そして苦しくなる。

世代も環境もかわれど、きっと今の若い人もそうなのではないでしょうか。
いえ、若い人に限らないかもしれません。
LINEなどでいっつも繋がっているのが当たり前になっている、いまの方がちょっと時間をおいて頭を冷やすとか距離をとるとかがしづらいので、もしかしたらもっと大変なのかもしれませんねぇ…

他人の定規は他人の定規。
あなたを測るためのものではありません。

そうは言われてもなかなか…という場合は、体からアプローチして気持ちの有り様を変えることもできます。ワークアウトして鍛えてみてもいい。定期的に泳ぐのでもいいし、ダンスでもいいですね。

なんでもいいのでこれまでとは違うことをやってみるのがおすすめです。

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    Izume Rika認定ロルファー Certified Rolfer
    40代に入った途端に股関節を傷めてしまい、大学病院で手術を受けたのに杖なしでは暮らせない…そんな状況からロルフィングで普通の暮らしをとりもどしました。自らロルファーとなって2016年4月に東京で開業。小金井市で施術しています。