保存療法のサポート

臼蓋形成不全や変形性股関節症から股関節に痛みが生じていると診断された場合、保存療法か手術かの二択でまず迷います。年齢、痛みの度合い、関節の状態によっては人工関節という選択肢も医師から提示されます。

わたし自身、股関節唇損傷だと判明する前は、骨切り手術か保存療法かの選択を病院から迫られていました。

担当理学療法士は丁寧なリハビリ指導をしてくれました。内容は筋力を衰えさせないための消極的なメニューでした。痛みがなくなるわけではありません。まして治癒は見込めません。

一方、担当の整形外科医師は骨きり手術をしたくてたまらず当時41歳の私に骨きりを勧めてくるわけです。
不安しかありませんでした。
だって、骨盤の骨を切るんですよ。41歳なのにそんな、まるで飛行機墜落事故の大怪我みたいな手術をあえてするメリットはあるのか?と非常に疑問でした。恐ろしいのは肝心の予後です。よくなるために手術を受けるのに、要介護状態になるのではないかと疑ったのです。

 そこで、「同年齢の女性が同じ手術を受けた場合、3年後、5年後にどれぐらいの確率で杖を外せるようになるのか教えてください」と医師にお願いしたら、知らんと一蹴されました。

自力で調べた範囲内では、この手術を受けたら、私の年齢やコンディション(運動を日常的にしてきたわけではない、アスリートでもないという意味です)では二度と杖なしで歩けなくなりそうでした。

病院には通いたい(サポートがほしい)、でもあの医者には会いたくないというジレンマに陥りました。

早く決断しなくては病院のお世話になれないという窮地に患者が追い込まれる。そんな構造に残念ながらなっています。

ロルフィングは変形性関節症の保存療法のサポートになりえます

今ならどんどんロルフィングのセッションを受けるところですが、当時の私はそんな選択肢があるとは知りません。
思い余って「軟骨がいくら残っていようとも痛いものは痛いし、もう人工にしちゃえばいいんじゃない?どうせそのうち人工関節にするんだから。」と考えたりする始末でした。

保存療法をいつまで続けるのかを判断するのは当事者です。人によっては長くかかるでしょう。
手術のリスクについてできるだけ多くの部分で納得したうえで決断するのが理想です。

十分な時間と、その間にも痛む身体を可能な限り健やかな状態にしておくサポート。これが変形性関節症や股関節唇損傷で手術をためらう人には必要だと思います。

 ロルフィングはそのサポートになり得るとわたしは自分の経験から信じています。

変形性股関節症では、体の要石(かなめいし)といえる仙骨周辺に、大きな負担と制限が生じている場合があります。歩くたびに痛む股関節をかばう歩き方や姿勢は、筋肉や靭帯に、かたよった疲労やこわばりを生じさせます。そしてさらに動きがおかしくなってあちこち痛むという悪循環を生み出します。

体全体のバランスを少しずつ整えてゆくことで、この悪循環から抜け出すきっかけをロルフィングはつくれます。

変形性股関節症に悩む方からは、「わたしにはロルフィングがある」「この選択肢がある」と知っているだけでも気持ちがぜんぜん違いますとおっしゃっていただいています。

ロルフィングが自分にあっているのか、まず試していただけたら嬉しいです。
体験セッションもご用意していますのでお気軽にお問い合わせください。

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    ABOUT US
    Izume Rika認定ロルファー Certified Rolfer
    40代に入った途端に股関節を傷めてしまい、大学病院で手術を受けたのに杖なしでは暮らせない…そんな状況からロルフィングで普通の暮らしをとりもどしました。自らロルファーとなって2016年4月に東京で開業。小金井市で施術しています。