認定ロルファー™の利香です。
今日は自分のメインテナンスのためのセッションを受けてきました。
私に最初の10シリーズを授けてくれた大友さんが、山形から東京にお越しになるということだったので予約していたのです。

ボディワーカーといえど人間ですので、日々生活していれば疲れも溜まるし、姿勢ややることに偏りもでてきます。ほんとうならメインテナンスを定期的にきっちり受けた方がいいのですが、つい後回しにして紺屋の白袴状態になります。
しかもロルフィングとは異なるボディワークを受けたりすると、興味津々になっちゃって施術中にいらんことをあれこれ考え始める始末です。
いけませんね。セッションを受けている最中は、ひたすら自分の「いま・ここ」に集中するのがいいのです。「あ。まだあの代金振り込んでなかったな。帰路ATMに寄って振り込みしよう」とか「晩ごはん何にしよう」とか、つれづれなるままに心に浮かび行くよしなしごとを次々考えるのは、やめた方がいいのです。
施術者のタッチに応じて体に起こる感覚、動き、変化といったものにだけ意識をむけ、過去のことも未来のことも考えない。数時間前のこと、数時間後のことももちろんです。いま・ここに肉体を持った存在として在ることがなにより大事です。
セッションを受けている時間は、それを興味深くみつめ、味わい尽くす貴重な時間です。なぜなら、普段の生活の中で、体のことは意識から抜け落ちているからです。
私たちが体を意識する時は、具合が悪くなったり痛くなったりしたときばかりです。健康な時にはその「健康」を意識することすらありません。具合が悪い時も、痛むところや動きにくくなっている箇所ばかりを意識して、全体を感じたり残っている健康な部分を感じたりもしなくなります。
ロルフィングのセッションを受けている時には、触られているところだけに変化がおきるわけではないので、体の隅々まで感覚をゆきわたらせてみていただきたいなと思います。
私も今日は「いま・ここ」にとどまることに集中し、ひさしぶりのセッションを満喫しました。
大友さんのセッションは非常に静かなものなのですが(そばで見ていてもたぶん何をしているのか判らないと思います)体には次々と変化が起きていました。セッション中は脚を動かしたくなったり、足がぴょこぴょこ動いたり、背骨がもじもじしたり、右のこめかみ部分まで痛みがズーンときたり、歩き始めたら頚椎がコキ。と小さく鳴ったり。なかなか賑やかでした。
おもしろかったのは、私が「そこはもう変化はひと段落したみたいだな」と感じるのと同時に、大友さんがそこから手を離すことでした。
私は右膝前十字靭帯や足首の中にある十字靭帯を損傷したり、右股関節唇の手術をうけたり、虫垂炎手術の跡が癒着したりと
右側にばかり制限があります。それゆえ、右半身に力を込める癖があります。セッション中は、体全体が右の方にむかってカーブしてるような感覚がしていました。まるでバナナみたいに。
セッションが終わるころには、右腹部から始まっているねじれがゆるんで、体の輪郭が変わったのを感じました。バナナほどではなくなって「おお、かぎりなくまっすぐ(当社比)」と感じていました。
こういう徒手療法では、セッション直後に劇的な変化がなくとも、その後数日かけてじわじわといい方向にむかい体が自然に変化してゆくのが醍醐味なので、今回はそれもちゃんと味わおうと思います。
「おうちにかえるまでが遠足です」と同じように、変化がゆるやかにおさまるまでがセッションです。
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