背中が突然いなくなった

ロルフィング®︎・10シリーズセッションのモニタークライアントのMさまから、第5回目のセッションのご感想をいただきました。

第5回セッションを受けました。

股関節唇損傷でリハビリ中ということもあり、ここしばらくは、股関節を緩めて曲げる動きを意識したり、膝の曲げる方向を調整したり、久しぶりにアレクサンダーテクニークの先生に見てもらったりと、身体の使い方を見直しながらロルフィングの施術の日を楽しみにしていました。

今回のテーマは「お腹」でしたが、施術はまず上半身から始まり、続いて下半身まで、丁寧に整えていただきました。

上半身では、施術を受けた側だけ胸がふわっと開いて、ベッドにぺたっと寄り添うように体が平らになる感覚がありました。下半身では、相変わらず太ももの外側が硬く、少し押されただけで「ぐふふっ」となる(笑)。でも、前回と比べると、自分でもほぐれていくのがわかるようになってきました。

お腹まわりでは、おそらく腸腰筋?という場所を施術してもらいました。まずは、腸腰筋って触れるんだ!という驚き。そして、ロルフィングでは、このあたりの施術で精神的なものが浮かび上がることもあると聞いていたので、どんなだろう??と思っていたのですが、ここ10年ぐらいの精神的な変容ジャーニーを重ねてきたせいなのか、それともブロックが強いのか、今回は特に感情的な反応は起こりませんでした。

施術後に歩いてみると、背中が突然いなくなったような感覚がありました。これまでは背面で支えて歩いていたのが、前面にしか身体の実態がないような初めての感覚。私は背面の筋肉をよく使う姿勢や動作が多かったのですが、今回、腸腰筋が目を覚ましてくれたおかげで、背面が頑張らなくても動けるようになってきたのかもしれません。

都度の統合ワーク

セッション5はコアワークの中でも腹部にアプローチする回なので、お腹に感情を溜め込んでいる人には感情面での変化がやってきたりもします。Mさまはそういう変化は特に実感はなかったようです。
が、身体の面でのバランスはずいぶん揺さぶられたようで、施術がひと段落して立ってみたときには「背中の感覚が…」と驚いて戸惑っている様子でした。上に書いていらっしゃるとおり、Mさまはこれまで背中側の筋肉をとてもよく使っています。そこがいきなり「いない」ものになったら身体は不安定になります。統合ワークをして背中の意識も取り戻しもらいました。

腹部へのワークなのに背中がなくなる。自分にとって当たり前になっていた身体の使い方が変わる。そんな体験を、Mさまは1回のセッションごとにされているのだろうと思います。
大きな変化を感じるとわくわくしますよね。ボディワークが好きな人なら「おお!」と気持ちも高揚すると思います。しかし、そのまま帰るのは危険です。転倒するリスクもあります。だから統合ワークは毎回丁寧に行います。

ロルフィングでの変化は消えません

統合すると大きな変化もすこし落ち着きます。そして時間をかけてじんわり定着します。変化の最初の一滴はとても色濃く感じるけれど、そのうち身体に溶け込んでゆきます。でも、それは決してなくなったりはしません。

「ロルフィング受けた直後はあんなに変わったと思ったのになぁ。なんか最近また不調なんだよな」という時は、隠れていた課題が浮かび上がってきているか、怪我、ライフスタイルからくる心身への負荷、あるいは加齢に伴う椎間板の減衰等といった新たな要因があるか、です。

10シリーズセッションは人生で複数回受けて構いません。何年あいだを開けないとダメということもありません。ロルフィングの10シリーズは身体のOSのバージョンアップみたいなものなので、必要なタイミングで「おかわり」するのもありです。

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    ABOUT US
    Izume Rika認定ロルファー Certified Rolfer
    40代に入った途端に股関節を傷めてしまい、大学病院で手術を受けたのに杖なしでは暮らせない…そんな状況からロルフィングで普通の暮らしをとりもどしました。自らロルファーとなって2016年4月に東京で開業。小金井市で施術しています。