身体全体の解像度が上がった

先週から10シリーズを開始された2025年度モニターのM様から、セッション1のご感想をいただきました。
M様は女性・50代、働いていらっしゃいます。ピアノやダンスなど、身体をとおした表現の探究者でもあります。

きっかけは股関節唇損傷

右側の股関節唇を痛めて病院にかかり、炎症を抑えてとにかく動かせ、と言われている段階なのですが、どうしてもここ数ヶ月右側を庇いがちだったので左右のバランスが気になっていました。そこで以前からピアノやダンスの表現のために身体の使い方に役に立ちそうだと思っていたロルフィングの10回シリーズを受けてみることにしました。

ロルフィングについてなんとなく施術のイメージはあったものの、始まってすぐに、足首にそっと手を添えられているだけなのに、全身にじんわりと変化が波紋のように広がっていくような感覚には、おお!となりました。そして、肩甲骨の下に手を置いている間は、脳や体の一部がスーッと引き出されるような、不思議な“抜ける”感覚がありました。また、腕の筋に圧を加えているのに、腸が音を出して動き始めたことにも驚きました。

右半身だけの施術が終わった時点で立ち上がってみると、右側は重力をしっかり感じて、足の裏までしっかり重さが載っている感じがあり、左側はまだどこか力んで自分で重力に逆らって支えている感覚が残っており、左右の違いがとてもはっきりと感じられました。

セッション後は、足裏の接地感が変わり、これまで足の裏になかった足の輪郭(パンケーキの縁の盛り上がって少し黒く焦げるところみたいな)で立ったり歩いたりしているような感覚になりました。

翌日以降、ピアノを弾いた際、重力が自然と鍵盤に乗る感覚があり、早いパッセージでも音に重さが乗るようになりました。そして睡眠時間が長くなり、普段は6時間睡眠程度なのですが、8時間睡眠になりました(笑)。歩く時にはしなやかに重力を利用してどんどん前に進める感覚があります。まだ左右のアンバランスを感じるし正座時に右膝に詰まりを感じたり、股関節の痛みはまだ残っているものの、身体全体の感覚の解像度が上がったように思います。これから楽しみです!

ロルフィング10シリーズのセッション1のテーマは呼吸の改善です。
M様の睡眠時間が長くなったのは呼吸の質がよくなったからでしょう。頑張らなくてもじゅうぶんな息が吸えて吐けるようになれば、休息時間が長くなります。寝心地の悪いベッドだと熟睡できないけど、快適なベッドならぐっすり眠れますよね。身体が快適なら睡眠の質もあがります。必要な休息がしっかりとれる身体は健康の土台です。

どこか力んで自分で重力に逆らって支えている感覚

ロルフィングは、無理のある努力や頑張り、力みを身体からとることに長けています。M様のおっしゃるような「力んで自分で重力に逆らって支えている」という状態から、力まなくても身体を支えられる状態になることがひとつのゴールです。セッションが進むにつれ、重力と調和して身体を使えるようになってゆきます。いただいた感想に「音に重さが乗る」という表現がありますが、力をつかってやっていた動作が変わると、そこから創り出される音やモノ、表現も変わります。

健康法というとストレッチをしろ、⚪︎⚪︎体操をしろ、筋トレしろ、あれを食べろサプリで補助しろ等々、なにかを足すことを強調するものが多いですが、実はやめることのほうが大事だったりします。

なお、M様は最初のセッション後にモニターに申し込まれたので、セッション1での写真はありません。体験セッションを受けてみてからモニター応募を決めていただくのでも結構です。モニターの残り枠はあとおひとりさま分です。受付期間は6月末日までとなっています。検討中の方は早めにお申し込みください。

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    ABOUT US
    Izume Rika認定ロルファー Certified Rolfer
    40代に入った途端に股関節を傷めてしまい、大学病院で手術を受けたのに杖なしでは暮らせない…そんな状況からロルフィングで普通の暮らしをとりもどしました。自らロルファーとなって2016年4月に東京で開業。小金井市で施術しています。