鎮痛剤を使わない

認定ロルファー™の利香です。
現在、10シリーズをうけてくださっているクライアントさんの中に、わたしと同じ、先天性股関節形成不全の方がおいでです。
子どもの頃から違和感や痛みを感じながらも、手術はなさらず過ごしていらしたそうです。

中年期以降、股関節に強い痛みを感じるようになり、鎮痛剤を飲んでおとなしくして痛みが収まるのをやり過ごす。

そしてちょっと忙しかったり、長時間の移動があったりするとまた痛くなる。

昨年(2016年)の暮れから常に痛いという状態になり、鎮痛剤を飲むことから1日の活動を始めるように…。

人工股関節への置換手術を受けるかどうかの判断をするステージになって、「できることはなんでもやって、手を尽くしてから手術の決断はしたい」とロルフィングを受けに私のところにいらしてくださいました。

調子がよさそうな日でも痛くなる前に鎮痛剤を飲んでおこう!と、薬を服用すると仰っていました。

この方は先々週が6回目のセッションでしたが、鎮痛剤飲まなくても大丈夫かな?と思える日が増えてきて、実際、飲まずに済んでいるそうです。

 

鎮痛剤は本来「痛い」と感じてから服用するものですが、強い痛みとそれに伴う不便な思いを味わってしまうと、つい予防薬のように使い始めてしまいます。

痛みは体からのサインです。

不快なサインですが、痛みはいわば黄色信号か警告。「手当して!」とか「もうこの動作はやめよう!」「このままだと危ない」という意味があります。

鎮痛剤を服用するのは、警告を無視して危険地帯へつっこんでゆくようなものです。

処方する方も服用する方も、鎮痛剤を気軽に扱っていますが、あくまでも対処療法です。根本的な問題解決には決してなりません。(病気や外傷、手術によって引き起こされる激痛や慢性痛については、鎮痛剤でおさえるしかない場合もあり、それはまた別の話です)

また、鎮痛剤にも副作用があります。
胃が痛くなる等の消化器への影響はもちろん、「薬物乱用頭痛」という、鎮痛剤を長期間・たくさん服用することにより引き起こされる頭痛もあれば、肝機能障害や再生不良性貧血といった重篤な症状のリスクもあります。

鎮痛剤を飲まなくても済むようになるには、根本の問題を解決する。
これに尽きます。

変形性股関節症・変形性膝関節症のように、体の下の方に痛みがある時はできるだけ早めに痛みを解消するのが大事です。

体の重みを受け止める関節の痛みはQOL(クオリティオブライフ。生活の質)に大きく関わるし、姿勢と動作に与える影響が大きいからです。
まだまだ諦めたくないという気持ちはわたしも当事者としてよくわかります。
迷っているのなら、とりあえずは体験セッションを受けてご覧になってみてはいかがでしょうか。

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    ABOUT US
    Izume Rika認定ロルファー Certified Rolfer
    40代に入った途端に股関節を傷めてしまい、大学病院で手術を受けたのに杖なしでは暮らせない…そんな状況からロルフィングで普通の暮らしをとりもどしました。自らロルファーとなって2016年4月に東京で開業。小金井市で施術しています。