動物と暮らした経験のある人なら頷いてくれると思うのですが、動物は人がおっかなびっくり触ると緊張して嫌がって暴れたり、触られることを拒否したりします。
緊張して交感神経優位な相手から触られると、緊張が伝わって不快なのだと思います。
実はヒトも同じです。緊張していることを表す、冷たくて汗ばんだ手でペタペタと触れられるのは嫌な感じがします。
新米の看護師や医師にせかせかとつつきまわされるのは不快で、生まれた時からの付き合いのベテラン医師の触診は常に安心できます。また、こちらが望まない相手からいきなり触られたら驚き、嫌悪感をいだきます。
身体は心地よく触れられるとそれだけで自己修復機能が働き出します。
それには触れる側の心の状態とタッチの質がやはり大事です。
今日、ボディワーカーの勉強会にモデルクライアントとして参加しました。
複数の方のタッチを同時に体験すると、タッチの質、コンタクトの取り方、間合いのはかり方が、こんなにも触られる側に影響を及ぼすのか!と驚く体験でした。
ボディワーカーとしては、決められた時間内である程度以上の効果を出すことをつい優先してしまいがちです。
しかし、クライアントの自己調整力を引き出すことが癒しへのもっとも確実な道です。
施術者としてのタッチの質はもちろん、クライアントとのコンタクトの取り方、間の置き方をもっと深めてゆこうと思わされる体験でした。
タッチの質はセッションの質を左右します。
タッチの質は心の在り方に左右され、心の在り方はすなわち自分の在り方そのものです。
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