花粉症は目や鼻、肌にダメージを与えますが、「くしゃみした瞬間にギックリ腰」「咳が続いて筋肉痛」「くしゃみした時に尿モレしてショック」という話を、中年以降、身近でちらほらときくようになりました。
くしゃみでギックリ腰をおこす理由
くしゃみは異物を体外に出そうとしておこる反射ですが、一瞬強く息を吸い込んで次に爆発的に息を吐き出すという、かなり強力な動きです。横隔膜の働きでやっていますので、横隔膜が付いている腰椎や重なり合っている筋肉にも影響を及ぼします。背中から腰にかけて瞬間的な衝撃を感じて当然です。この辺りの筋肉が普段から固い人は、その表紙にギックリ腰を引き起こしてしまうのです。
くしゃみで尿漏れをおこす理由
尿漏れは女性にとって深刻な問題です。これには骨盤底筋（こつばんていきん）という筋肉群が関係しています。出産経験や筋力低下の影響で骨盤底筋肉が弱くなっていると、尿モレの一因となります。
じゃあ骨盤底筋を鍛えればいいでしょ、というだけで話はおさまらず、横隔膜と骨盤底との協調関係をきちんと引き出せる体であることが大事です。
まとめ
ギックリ腰は疲労がたまり固くなった筋肉が、尿モレは筋力低下が影響しています。くしゃみでそういうことが起こるというのは、普段から体を正しく使えていないというサインでもあります。
体から出されたサインはちゃんと受け止めて、原因となっている筋疲労や筋力低下の改善に取り組むことをおすすめします。「加齢現象だから仕方がない」「運動する時間がない」と言い訳をして先送りにしていると、気がついたら手遅れ…ともなりかねません。
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