クライアントさんとの出会いで初めて知る、様々な「病」があります。たいていがメジャーな病ではありません。
XXX症候群ですとか、良性の○○腫の一種と病院で診断されました。しかし特にできることはないということで治療はしていません、放っています、という形で語られることがほとんどです。
名前はあれども有効な治療法がなく、または西洋医学的な「治療」の対象ではなく、放置するよりないのです。
医師からは「特にすることがありません」「様子をみて」とだけ言われ、本人も「そんなもんなのかなぁ…」と釈然としないものの、それ以上食い下がることもならず、なんだかなぁと思いながら病と共生するしかない。
命に関わるような重病ではなく、また、日常生活に大きな支障があるわけではないけれど、その病に起因する不快な症状や制限だけはある。
たとえば、ひどいむくみ、慢性疼痛、急にやってくる偏頭痛、ジャンプの強い衝撃を受け止められない関節、いつも痛む首、繰り返す腱鞘炎…。それのせいで疲労がなかなかぬけなかったり、おしゃれや遠出を諦めたり、やりたいと思っていることの半分もできなかったりします。
治療法もない不調だから仕方がないと諦め、受け入れて淡々と過ごしてきた方が、半信半疑でロルフィングを受けに来られ、数回で改善や解消を実感されることがよくあります。
そういう時、ロルフィングをやっていてよかったなぁと心から感じます。
靴に入った小石のようにうっとおしくて邪魔な、でも、周囲からは些細なものとみなされがちな症状が、一つ解消されるだけで、クライアントさんの表情が明るくなるからです。
我慢強い人であるほど、自分に「よくなりたい」というニーズがあることに無自覚です。
いいのです。よくなりたい、こんなの嫌だと思っていいのです。そのニーズを満たすセラピーが必ずあるはずです。それはロルフィング®️かもしれないし、そうではないかもしれません。
人の数だけ不調と最適解があります。しっくりくるセラピーと出会える人がひとりでも増えてくれたらと願ってやみません。
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