健康番組にふりまわされる人たち。「なぜ?」を問わない思考の危うさ

認定ロルファー™️の利香です。

こういう仕事をしていると、「テレビの健康情報番組でやっていた」「ためして●●テンでこう言ってた」という事をおっしゃる人たちに、よく遭遇します。  

 ところが「それってどういう文脈での紹介だったんですか?」「どんな理屈でいいとお勧めされていたんですか?」と突っ込んで訊いてみても、断片的な情報しか憶えていらっしゃらないんですよね。テレビでやっていた時には「かくかくしかじかの理由があるので、こうしましょう!」という理屈も放映されていたはずなのに、そこはすっからかんに忘れて結論だけ憶えているわけです。

残念ながらその結論は大抵その人の頭の中で都合よくアレンジされています。自己流解釈が加わった結果、とんでもない行動をしたりします。
 「汗をかくのがいいのよ。だから暑くてもクーラーつけない」とか「野菜から食べるのがいいんだって。だからサラダからまず食べなくちゃ(ドレッシングどばー)」とかやっている人が、わたし身近にもいます。

汗をかくのがいい、というのは、「汗は体温調節機能を担っているので、汗をかきたくないあまりに水分を控えると危険です。暑い季節には(水分・塩分を摂取しながら)汗をかいて体温調節機能をフル活用しましょう!」ということであって、汗をかくため我慢大会しろっていうわけではありません。目的と手段がひっくり返っています。

野菜を最初に食べるのは、血糖値の急激な上昇を抑えるためであって、脂質・糖質もたくさん含まれている市販の味が濃いドレッシングをダバァとかけて食べたら、意味ないです… むしろ本末転倒です。


こういう危険なことをやってしまうので、自己流解釈はせず、せめて「なぜそうするのか」まで憶えておいてください。
ちなみに、持病のある人は、テレビに出てる医師の見解を丸呑みにしてそのまま自分に当てはめるのは危険です。あれは一種の極論です。このことについては明日の記事で書きます。

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    ABOUT US
    Izume Rika認定ロルファー Certified Rolfer
    40代に入った途端に股関節を傷めてしまい、大学病院で手術を受けたのに杖なしでは暮らせない…そんな状況からロルフィングで普通の暮らしをとりもどしました。自らロルファーとなって2016年4月に東京で開業。小金井市で施術しています。