認定ロルファー™の利香です。
なにかを購入するときに、同じものを買うのならより安く買いたいと思うものですが、そのコストにどれだけ自分の幸せを入れて計算しているでしょう。
3円安いからといって遠くのスーパーまで買いに行ったのでは、財布から出てゆく金額では得をしていても、自分の人件費としては赤字です。自分の人件費、わかりやすくいえば体力・気力・時間のコストを度外視しがちなのは、自分にはそれだけの価値があると思っていないからです。
自分へのご褒美という言い訳はなぜ必要?
雑誌やCMでもよく目にしますが「自分へのご褒美」という表現があります。自分へのご褒美としていかがですか?と魅力的な商品を勧められたら、「そうか、ご褒美って考えればいいんだ!」と欲望のスイッチが入ります。
いつも贅沢しているわけじゃないから、たまにはいいよね。
普段、節約して頑張っているもんね。
などなど、頑張っているわたしなんだからこれを買ってもバチはあたらぬという感覚にして、消費者の財布の紐をゆるめさせるわけです。
なぜかくもお金を使うことに対して罪悪感を持つのか。それはやっぱり自分にはそれだけの価値があると、普段から思っていないからです。
モノや旅行等、他人からみてもおおよそのコストの予想がつくものは、他者からの評価を上げるという対外的な効果もあります。それゆえ、お金をかけることへの意義が見出しやすいものです。が、身体のケアとなると、他人にはその効果や対価が伝わりにくいため、見栄っ張りで自尊心の低い人ほどお金をかけない傾向にあります。自分のケアすら値切るというのは、自分の価値を低く見積もっているのと同じです。
日々ご機嫌で過ごすことほど幸せなことはない
ちゃんと動かないスマホやPCを使っているとイライラします。身体も同じです。疲れやすく痛みのある身体だと、すぐにしんどくなるので不機嫌になったり苛立ったりします。
我慢に慣れていると、パフォーマンスがよくないのに「こんなものだ」と思い込んでしまいがちです。それは、疲れにくく不調のない身体で過ごす快適さを忘れてしまっている状態です。
ロルフィングのクライアントさんから受けるフィードバックには「このごろたくさん歩けるの!」とか「夜行バスでの強行軍でも、現地についてから思っていたより元気に動き回れました」とか「多少のことではイラっとしなくなりました」といった、快適な身体で過ごす嬉しさがたくさん含まれています。快適な身体になるためのケアにお金をかけただけの喜びを、たくさん享受されているなと感じます。
24時間、青色吐息でいっぱいいっぱいで過ごすか。それとも気分良く過ごすか。身体はその鍵を握っています。
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