認定ロルファー™の利香です。
新しいことをやってみるとき、不安要素はなるべく減らしたいですよね。特に女性が身体に関わるセラピーを受ける場合は、事前に自分で調べてある程度の安心感を得てからにしたいと思う方が多いのではないでしょうか。
もちろん、いちばん気になるのは「効果があるかどうか」だと思います。
身も蓋もないことを書くと「効果」には個人差があります。わたしたちロルファー™も、効果をクライアントさんに感じていただきたいし、快適なセッションを提供したいと常に願っています。セッションを提供する側と提供される側との間の認識のギャップは小さい方が、セッションの快適さが増し、ロルフィングの効果をより実感しやすくなります。
こちらの記事では、効果的にロルフィングを受けるために、事前に知っておくといいことを5つご紹介します。
I. 服装:着替え持参
ロルフィングは下着または下着に近い服装で受けます。ロルフィングが盛んな北米では女性だったらブラとショーツ、男性だったらパンツ1枚で施術を受けます。施術箇所以外はシーツで覆い、お互いの安全を守ります。
下着姿への抵抗感が強い日本では、Tシャツにショートパンツといった服装を指定しているロルファーも多数います。たとえホームページに「下着で」と書いてあっても、下着に抵抗がある場合は遠慮せずに事前にご相談ください。わたしは「上はキャミソールかTシャツ、下はショートパンツや5分から7分丈のゆるいパンツ」でとお願いしています。なお、クライアントに着替えの持参をお願いするロルファーがほとんどです。
II. 施術の流れ
施術の流れを知っておいた方が、イメージをつかみやすくて安心です。
1)セッションルーム到着後、10〜15分程度の会話で本日の調子をうかがいます。最初のセッション時には長めにこの時間をとり、既往症や注意すべき外傷歴などについてもうかがいます。禁忌事項もあるのでご注意ください。
2)着替え
3)身体のアラインメントのチェック
4)施術
5)気づきの共有:セッション前と後とで身体がどう変わったのかを、クライアントとロルファーで共有します
6)着替え
視覚で変化を確認してもらうために、施術前と施術後に比較用の写真撮影をロルファーが行う場合もあります。断りもなしに撮影はしません。撮影嫌な場合は、もちろん断っていただいて結構です。撮影してもいいけれど確認後に写真を自分の目の前で削除して欲しい・自分のスマホで撮影して欲しい等のご要望も遠慮なく仰ってください。
なお、セッション料金清算のタイミングはロルファーによって異なります。
III. 身体のアラインメントのチェック
マッサージなら着替え後すぐにマッサージテーブルに横になって施術が始まります。が、ロルフィングはマッサージではありません。ロルフィングでは最初に身体のアラインメントのチェック=歪みチェックに入ります。床に立った状態で、正面・左右側面・背面をロルファーに見せたり、歩いて見せたり、いくつかの動作をしてみせたりします。(可動域や安定性のチェック等)
身体の問題解決には現在の状態を知ることが不可欠です。また、自分の身体に意識を向けるいいチャンスです。正解・不正解はありません。「今のわたしはどんな感じ?」を楽しみながら探索してみてください。
Ⅳ. ロルフィングで用いられるタッチ、テクニック
どんな風に身体に触られるのだろう?これが最も気になることだろうと思います。
ロルフィングは手を用いたセラピーです。ロルファーは手や腕、肘をクライアントの身体に直接置いて、ゆっくり持続的な圧を加えてゆきます。指圧のように一点を強く押したり、マッサージのようにリズミカルに揉んだりすることはありません。
ただ手を置いているだけ、両手ではさむようにしているだけのように感じられるタッチもあります。
また、筋膜リリースはロルファーが用いる技術のひとつです。でも、身体に触っている間じゅう、筋膜リリースのみしているわけではありません。
「脚を一本の丸太にみたいにゴロンゴロンと転がしてください」といったような、視覚的・感覚的イメージを用いて身体感覚に気づき:アウェアネスをもたらすのも、ロルフィングの特徴です。
加えて、最初から最後までマッサージテーブルに寝っぱなしというセッションは少ないのも特徴です。
動いてもらったり、今どんな感じかフィードバックをしてもらったり、マッサージテーブルから降りて部屋の中を歩いてもらったりもします。これはタッチの効果を高めるため、身体感覚や気づき(アウェアネス)のため、変化を身体に落とし込むためといった意味があります。
Ⅴ. 「セッション」という考え方
ここまで読んでくださって、「クライアント側もわりと忙しい施術なんだな」とお気づきと思います。
ロルフィングで施術のことを「セッション」と言うのは、施術する側とクライアントの双方が、対等な関係で協力しあいながら身体への変化をもたらす作業をするからです。
身体の中で起こっていることは、本人しか感じ取ることができません。身体と365日、24時間つきあって姿勢や動作に気をつけて修正してゆくのも、自分しかできません。完全におまかせ状態で他人事のように施術を受けるだけでは、変わるものも変わらないのです。
ロルフィングのセッションのイメージを掴んでいただけたかと思います。ある程度の安心感をもってセッションを受ける方が、気持ちがあちこちに向かず、セッションに集中できます。迷っていること・不安なことはあって当たり前です。質問や感じていることのフィードバックは、遠慮なくロルファーに伝えていただければと思います。
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